桜をもとめて


今年は桜ツーのタイミングを完全に逸しましてね。


仕事は艦隊勤務のように続いて、やっと取れた休みの日は大雨という具合に。



市内の桜は見事に散ったけど、四国山地のほうまで行けばまだ咲いてるのがあるんじゃないか、と一縷の望みを持って9Rで出掛けることにしました。ま、咲いてるだけじゃダメで9Rと写真に収めるにうってつけなやつを探しにね。

IMG_1048.JPG





目的地は高知県最奥地の土佐岩原にある霧石渓谷。あまり有名ではない景勝地で僕も最近まで知りませんでした。


アクセルワークと目線に注意しながら、R32を北上し、土佐岩原駅付近から狭い山道をひと登りです。

IMG_1051.JPG



道々に桜の木があるけど、道路脇に無数の散った花びらが積もっている。終わってた。

咲いてるのもあるにはあるが、撮影できそうにはない場所にあり、どうにもならない。



霧石渓谷に着いた。

IMG_1063.jpg


あの尖った大岩の先端が時折、霧の上に飛び出て見えることから、この名が付いたらしい。高さ100mあるそうである。

IMG_1052.JPG



どシンプルな案内看板を眺めるが、何にもねえじゃねえか、とツッコミたくなるような内容。とはいうものの、そもそもが渓谷だし、逆に言えば、あまり手が加えられてないわけで、手つかずの自然をお楽しみ下さいということか。

IMG_1053.JPG



とりあえず、展望台とした岩の上の景色を独り占めで、おにぎりタイム。

50センチ先は100mの断崖ですが、下は木が生い茂ってるせいか、それほどの高さは感じない。緑がいっぱいの自然の景色でした。さすがに這いつくばって覗きましたが。。。

IMG_1055.JPG



せっかくなんで一番高いところも登って、下界を覗きましたが、さっきと一緒でした。

IMG_1061.JPG


IMG_1060.JPG



遊歩道を下りていくと、渓谷に。

IMG_1062.JPG


この場所が結構な高所なのに、よくこんな水量で止め処なく続くもんだな、と感心したりも。


そういうわけで、ごくふつうの自然を満喫して引き上げることになりました。




苔生した狭隘路を下り、岩原駅まで来たところで、踏み切りにつかまる。


何年か前、9Rでこの駅に物見遊山で来た時のことを、ふと思い出した。


ただ、駅を撮っていただけなのに、通りすがりの爺さんに、撮り鉄と思われて声を掛けられた。それならば、ということで、入魂の2枚↓を激写した次第。



wddd.jpg




ふっ、ここに来ると撮り鉄になる宿命のようだ、とカメラ(ipod touch)をスタンバイ。


来た!アンパンマン列車だ!

IMG_1068.JPG



駅に停まったので、9Rと一緒に1枚。

IMG_1070.JPG


はて?アンパンマン列車は特急のはず、土佐岩原のような無人駅で停まることはないのだがと思ったが、ああ、単線なので、下り列車がすぐに来るのか、なら、そいつも撮ろうと待ち構える。


また、アンパンマンきた!

IMG_1072.JPG



IMG_1073.JPG



IMG_1074.JPG



レア~~~(かどうか知らんが)。


あれが来るとわかってたら、両車が収まるようなアングルで撮ったのに、それが少し悔しい。


アンパンマン列車は退役したとニュースで聞いたような気がしたけど、帰って調べたら、JR四国2000系気動車(富士重工)のアンパンマン仕様が退役で、新型の2700系気動車(川崎重工)のアンパンマン仕様に変わったとのことでした。



川重なんだ。


そうなると、この1枚も妙に味わい深いな。

IMG_1070.JPG




大歩危のWEST-WESTで珈琲休憩。

9Rを眺めて過ごす。


いよいよもって桜は断念せざるを得ないけど、まあ仕方ない。


バイクと桜を一緒に写して春が来た、となるのが恒例行事で、それが何となく春を実感できるものでしたが、先般、思いがけず、桜を見るよりも春を感じられる文章に出会ったのでした。


市内の桜が満開だった頃の大雨の休日、高知市内の薫的(くんてき)神社で、50年に1度の祭神ご開帳なる行事があったので、御開帳系のイベントに行ったことのない僕は、どんなものだと足を運んで拝観し、その折、祭神の薫的和尚(神社の祭神が和尚さんです)の伝記、「薫的大神御一代記」(宮司・中地棟造著・昭和25年発行)という小冊子を買ったんですが、その冒頭部分。


見渡す限り、紫雲英畑が咲き匂ふてゐる。そよ風に二ひら三ひら山桜の花びらがこぼれてゐる。空は紺碧に澄み渡り、長閑な陽春の八つ下りである。



これが、読んで思わず、フッと笑ってしまうほど、情景がありありと頭に浮かび、そこに今いるような気分になってしまったものだから、今年の春はこの文章に出会ったことで、満足できたような気がした。何でもないような、よくある春の景色を現した文章ですが、見事としかいいようがない表現に思えました。



帰りのR32もリズムよく走れて、楽しめた。

IMG_1076.JPG



一歩ずつだけども、着実に理解して上達していきたい。



来週はリベンジ林道へ。












この記事へのコメント

  • 南行

    「9Rと桜」なる恒例行事が流れましたか。 事情は違いますが全国的にお花見はダメでしたから、いちおう流れに乗ったとも云えるような。 

    >見渡す限り、紫雲英畑が・・・・・

    レンゲって漢字を始めて知りました。 その紫雲って字が好ましいし、そんでもって元はゲンゲで=レンゲかい。 
    私の小学生の頃、ランドセル背負って見渡す限りのレンゲ畑の中を通学していました。 そして牛ですき込むんだな、その紫雲英を、、、嗚呼懐かし。 満足なる春の景色、ご相伴にあずからせて頂きました。  

    祭神が和尚さんで50年に一度のご開帳とは、これまたレアな様式じゃないですか。 縁起、由来、成り立ち共々、めっちゃ混沌としたものだし、これ、50年おきで途中から神社変換って前例の踏襲も難儀に思えます。  
    最初に50年おきって決めた人達は、面倒で自分の代にはヤりたくなかったりしてぇ。 

    「9Rと桜」なる恒例行事も、テキトーで宜しいような。 

    ・・・・・・・・・・・・・・・
    今日の東京は絶好のバイク日和です。
    んが、炬燵で朝酎ヤりながら、、、、
    変異株状況対策への社会的協力として、ジーッとした自粛イメージ造りをしとります。

    タイヤに荷重を掛けながら遊んでますね、、、お楽しみ下さい。 
    2021年04月11日 09:22
  • ぬし

    >いちおう流れに乗ったとも云えるような。 

    はは、言いえて妙ですね

    こういう春もありますね、しかし、返す返すも」峠茶屋の桜が消えたのは残念です僕だけじゃなくて、地元の人の目も楽しませていたでしょうに


    >満足なる春の景色

    平易な書き回しだとイメージはしやすいけど、同時に人の心を打つとなったら、相当な感性や教養が必要なのが、この文章読んでわかるような気がしました


    >そして牛ですき込むんだな、その紫雲英を、、、

    ありありと浮かびますねぇ、その光景が



    >祭神が和尚さんで50年に一度のご開帳とは、これまたレアな様式じゃないですか。

    僕が通ってた中学の校区にあるので、馴染みはりあましたが、ご開帳なんてものがあるのは知りませんでした。しかし、50年てのがすごいですね。ご開帳系の期間て年月の根拠が謎ですが、50年では商売の匂いも薄いですし、高知では人気のお坊さんなんで、一生に1度くらい会わんとな、とみたいな意味なんですかね


    >変異株状況対策への社会的協力として、ジーッとした自粛イメージ造りをしとります。

    耳が痛いところですが、最低限のマナーはわきまえて走りに出かけております


    >タイヤに荷重を掛けながら遊んでますね、、、


    それが、なかなか、好感触を得ず。。。。
    できてるのか、できてないのか、「?」の日々です。とにかくスムーズに走ることを目標に安全な範囲で精進致します。
    2021年04月12日 22:31